屋上緑化
■屋上を緑の浮島のように…イメ-ジは「天空の城ラピュタ」
植物が大地に根を張ったのは約4億年前。植物は、人間よりずっと長い歴史の中で、環境の変化に耐え、他の生物とよりよい共存関係をつくってきた、偉大な存在なのかもしれません。また、地上に存在する約30万種の植物を、人間は1万種以上も食糧にしています。薬だって植物から得てきました。私たちは植物のお陰で生きているのですね。キャスタ-の須磨佳津江さんのエッセイにこんな言葉があります。「人間は緑を育てているようなつもりでいますが、本当は育てられている」と。まさに私たちは、無意識のうちに植物から知恵をもらい、恩恵を受けていることを実感します。さて、ランドコアでは、都市の環境保全や、園芸を楽しむ場として、屋上緑化を進めています。都会に残された再開発可能な最後の床面空間として、ビルの屋上を緑地に変える取り組みです。屋上でも緑陰を楽しめる環境を考え、お客様のご希望内容に合った屋上庭園の新設・リフォ-ムを致します。
■屋上緑化の効果
■屋上緑化の利点と可能性
直射日光にさらされたコンクリ-ト面の表面温度は50℃を超え、それに対し芝生面では35℃以下に抑えられることがわかっています。又、冬場は逆に屋上面から逃げる熱が30%低減するなど断熱効果も著しく、都市部での温暖化現象…いわゆるヒ-トアイランド化を防ぐ切り札となりえるのです。
■屋上の環境は園芸にも最適
屋上という条件は、日当たり、通風がよく病害虫の発生も少ないので、意外にも屋上は園芸を楽しむには理想的な環境です。植物を植えるための地盤は、一般の土より比重の軽い人工用土が何種か開発されており、厚さはシバなら10㎝程度で十分で30〜40㎝もあれば2m程の中木でも植えることができます。
■有効的な土地活用・個性豊かな屋上緑化をめざしたプラン
都心のビル街 | 量感のある緑を創出した屋上庭園や、ビルの個性を感じさせ企業イメ- ジの向上に寄与した壁面緑化 |
病院や施設 | 患者の憩いや散策の場、ゲ-トボ-ルやスポ-ツを楽しめる空間を創出した屋上庭園 |
殺伐としたパ-キングスペ-ス | 四季を感じる庭をテ-マにした屋上庭園 |
企業や工場 | 従業員の憩いの場にした屋上庭園 |
マンションや個人宅 | 広いテラスを活かしたプライベ-ト・ガ-デンや、緑の乏しい都心で野鳥 や昆虫などの生息の場を創出した屋上緑化 |
隣接した住居空間や住宅 | ソ-ラ-などとともに環境に配慮し、雨水を活用し、入居者が家庭菜園を楽しめる屋上緑化 |
その他、学校・ホテル・寮などにも屋上緑化をお勧め致します。 |
■屋上緑化の流れ(施工実例=日大病院)
1.施工前(デッキと芝生の屋上庭園に)
2.防水防根シート(コンクリートへの、根の進入を防ぐ)
3.通水マット(水が抜ける層を作る)
4.通水シート
5.植生マット(このマットの上に芝が張られる)
6.ホースの配管(ホースによってタンクから定期的に水が送られる)〜下水を打つ(芝とマットをなじませる)
7.芝はり
8.人工土壌(主な成分は杉皮チップ)
9.中木と低木(中木は風で倒れないよう、ワイヤーで根を押さえる)
10.ドレン排水周り〜完成(芝が芽吹いてくると、青々とした屋上庭園に)
■屋上緑化を取り入れた個人邸
スプリンクラーを完備した屋上庭園
T邸(東京都世田谷区)
室内から見た外の雰囲気がすばらしいT邸は、木々に囲まれたコンクリート住宅。
屋上の芝には スプリンクラーを設置し、定期的に水やりができるようにしました。
らせん階段を上がると芝生が広がる屋上庭園へ
T邸(東京都東大和市)
リビングルームからベランダへ出て、らせん階段で 屋上へ。狭山湖のほとりの高台にあるT邸は、屋上からの見晴らしが最高。芝生の上から新宿、六本木方面が見下ろせます。
左下の写真は、芝を張った直後と、芝が芽吹いた後の様子。芝生の周りには砂利を敷き、水はけを良くしました。
■屋上緑化Q&A
- Q .土をのせて、建物は大丈夫?
- A . 強度は建物の構造によって異なるので、強度を確認した上で、軽量土壌をのせる重量を設定しプランをたてます。また、芝だけを使用することも可能です。
- Q .建物を傷めたり、漏水する心配はないの?
- A . 雨漏りを防ぐため、屋上には防水層が必ずあります。防水層の傷みは漏水につながるので、緑化する場合は防根シ-トを全面に敷きます。また、既存の建物の場合は、防水層劣化具合を点検し、必要に応じて補修してから緑化工事を行います。
- Q .風で、木が倒れたりしないの?
- A . 屋上は風が強く、高い木には支柱が必要です。添え木をしたり、ロ-プで支持したり、土の中でワイヤーを使い、根を固定する方法を行うこともあります。木の大きさや植える位置によって、適した方法を選択します。
- Q .木が大きくなりすぎることはないの?
- A . 土の厚みが限られるので、もともと大きくなる性質の木もさほど大きくなりません。また、定期的に枝を剪定することによって、大きさや樹形を維持することができます。植える樹種としては、地域の気候や屋上の環境に適した植物を選択することをお勧めします。
- Q .お隣に葉っぱは落ちないの?
- A . 木には常緑樹と落葉樹があります。どうしても落ち葉が気になるという方は、常緑樹を主にしたお庭にすることをお勧めします。しかし、常緑樹だけでは暗いイメ-ジになりやすいので、シンボルツリ-や低木を落葉樹にされたらいかがでしょうか。
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